行ってきました、小米朝十番勝負。今回の対戦相手は談春ということで、こちらが目的でした。

私の周りの客席には、福田和也氏、堀井憲一郎氏の姿も。わざわざ東京から?ご苦労さんです。

談春師の演し物はおなじみの「文違い」。東京ネタなので、この話を生で聞くのは初めてでうれしかった。やっぱり上手いです。お杉は、はすっぱなところと可愛らしさがうまく出ていてよかったです。芳次郎をもっと強面にしてもいいかな、と。郭とは恐ろしいところですね。

さて肝心の小米朝師。ネタは「天災」と「皿屋敷」という上方では最もポピュラーなもの。両方ともネタおろしとのこと。小米朝師を生で聞くのは、20年ぶりくらいだが、正直面白くないところは変わらず。変わったのは声が大きくなったことぐらいか。

「天災」はざこば師のイメージが強すぎて、小米朝には荷が重い。口調も真似ているようで聞いてて辛い。「おもて出るんかい」はざこば師やなかったら無理です。

「皿屋敷」もミニ米朝。子供だから無理もないか…。談春師を迎え撃つのにこのネタはないのでは?。

談春も含め最近の東京の若手落語家は、テーマや人物描写の見直しを含め噺の再構成に積極的に取り組んでいる印象である。それに比べると、小米朝はあまりにネタに忠実。時折今風のギャグを単発で入れるだけである。

親譲りの端整な顔立ちを活かすには、ネタ選び、演出等々、もっと戦略を練らな苦しいのでは、と余計な心配をしてしまいました。