トリノオリンピックで日本人選手がメダルを獲れない。理由はいろいろあるのだろうが、私は選手一人ひとりの「動機付け」に問題があるのではないかと思える。

先進国である日本に、かつてのように国威発揚を求めるのは無理がある。結局個人個人が戦うための動機、つまり「何のために戦うのか」というモチベーションが明らかに不足しているのではないだろうか。

米国のスノーボード選手は明らかに金と名誉である。彼らの多くはプロなのだから当たり前であり、実にわかりやすい。フィギュアも将来のプロとしての格付けにつながる。ウィンタースポーツの盛んなヨーロッパも、名誉に直結するのだろう。

翻って日本はどうか。ウィンタースポーツは総じてマイナーである。日頃どうやって飯を食いながら練習しているのか心配してしまうほどである。

これは企業も同じだろう。「会社のため」=「個人の幸せ」という時代は終わった。個人個人が働く理由を見つけ出して働く、いわば自己実現の一つの場が会社なのである。一人ひとりのモチベーションが集まり、相乗効果を発揮して結果として会社が伸びていく。「場」としてふさわしくないとなれば、よりよい場を求めて転職する、もしくは独立をする。当たり前になっている。

個人のモチベーションが維持できない会社は、廃れていくのだ。