今朝(1月18日)日経流通新聞(MJ)に、消費者心理調査結果なるものが5ページわたって展開されている。大きな見出しを拾うと「『隠れ大衆』」頭出す」「先端自称・勝ち馬乗りで6割市場」だそうだ。

ネットからリード部分をコピーする。

消費者の6割を占める「隠れ大衆」を捕まえろ。日経MJが実施した「消費者心理調査」で、4つの特徴的な消費者像があぶり出された。注目は2大勢力を形成した「先端自称層」と「勝ち馬乗り層」。他人に一歩先んじていると自任する「先端自称」消費者をつかめば、勝ち馬層も労せず獲得できる。横並びを目指すかつてとは違う「新・大衆」向けマーケティングにヒットを生む勝機がある。

なんだかよくわからない。要するに「先端自称層」をつかめば、それにくっついてくる「勝ち馬乗り層」も獲得できるので、消費者の6割がゲットできるとのこと。

なるほどその通りなのであろう。しかし、この結果に対して目新しさは感じられない。小売業・サービス業の現場で働く人間なら当然感じていたものであろう。そのカテゴリーに名前を付けて括りやすくしたということだ。

この手の話を見聞きして、「よし、我が社の方向性が見えた」と膝を打つ経営者はいるのだろうか。ヒット商品も後から分析すれば、「先端自称層」にうまくアピールできたということだろう。「参考資料」あるいは「読み物」としては面白いが、実際の経営に即役立つことはないだろう。反対に「我が社はなんと陳腐な商品を扱っているのか…」と自信をなくす経営者の方が多いのではないか。

一方同じ調査で、消費者の多くが「買い物は面倒」と感じているとの結果も。消費者は難しい。