メディアをよむ

日々メディアから流れるニュース、情報について思うところを記します。

2005年11月

冤罪でないことを祈る

広島の女子児童殺人事件で、ペルー人男性が逮捕された。

この一報を聞いて思い出すのが、いわゆる「東電OL殺人事件」だ。
この事件では、ネパール国籍のゴビンダさんが逮捕され、一貫して無罪を主張していたにもかかわらず、最高裁で無期懲役が確定している。冤罪事件として今も再審請求中だ。

今回逮捕された、ペルー人男性がどのような人物かは知らないが、冤罪でないことを祈るばかりだ。


あまりに残念な吉朝の死去

上方落語会の中堅、桂吉朝師が亡くなった。あまりに早すぎる、あまりに惜しい損失である。

芝居や能など様々な分野に首を突っ込んでいた、好奇心旺盛な噺家だったが、やはりその真骨頂は古典落語。本格派の古典落語を現代人にもわかりやすく、端正に演じ、そして爆笑をとれる貴重な存在であった。

それにしても師匠・米朝の落胆はいかほどのものか。枝雀を失い、そして今、吉朝。有望な弟子に次々と先立たれる不幸は想像に余りある。

枝雀の芸は一代限りの名人芸だが、吉朝のそれは弟子や後輩に受け継がれていくべきものだろう。幸い才能豊かな弟子が育っている。我が落研の後輩でもある吉弥くん、落ち込んでいる暇などない。師匠を乗り越える気迫で頑張ってくれ!

敗因の研究こそ大切

ベストセラーになっていた保阪正康氏の「あの戦争は何だったのか−大人のための歴史教科書」を読んだ。太平洋戦争の概要をコンパクトにまとめてあり大変勉強になる好著である。特にこの戦争の決定的な欠点は、戦争終結の絵を描くことなく真珠湾攻撃を始めてしまったこと。その後もなんの目処もなくズルズルと戦争を続け、負け戦が重なっても精神論で乗り切ろうとしたこと等々、まさに戦略なき戦であったことが大変よく理解できた。戦略を描くことは日本人の苦手とするところなのだろう。

敗因を研究することが、次の勝利への第一歩であるとするなら、太平洋戦争こそ最良のケーススタディとなるであろう(別に本当の戦争をするという意味ではなく)。

同じ著者が共著者として参加している「昭和史の論点」と合わせて読むと日中戦争も含めた軍部の愚かさをよく知ることができる。経営者にこそ読んでもらいたい。

 

安倍がイヤならイヤと言えばいいのに

今日3日付けの朝日新聞社説がまた煮え切らない。
http://www.asahi.com/paper/editorial.html

安倍晋三が、各メディアの世論調査で、次期首相候補としてダントツの人気を誇っている。でも、そのタカ派的体質から、今のままでは少々危うい。官房長官の責任を果たせるかどうかがその試金石になる、というのが内容だ。

行間からにじんでくるのは、「少々見栄えと毛並みが良くて若いだけのこんな男になぜ人気が集中するのだ。世間はアホか」ということ。それを「毅然とした発言ぶり」が人気の元であるとか、「信念に基づいて発言をするのが悪いとは思わない」など、理解を見せる。

いいじゃないか、このまま安倍が首相になってはいかん!と堂々と主張すればよい。現場の記者は困るかも知れないが、なんとかなる。どっちつかずの中途半端な論調なら、社説など要らないではないか。

私もこの人から、哲学や国家観を聞いたことがないし、小泉のようなかわいらしさも感じられない。。自信のなさの裏返しが、威勢のいいタカ派発言につながっている。

小泉、安倍に人気が集まるこの国はおかしいのだ。理性や理想が失われ、この国を滅ぼしかねない政治家に熱狂するこの国は、おかしいのだ。

人口50万人くらいがちょうどいい

愛媛県の松山市へ行った。昼間市内を歩いたのは15年ぶりぐらいであった。
中心商店街である大街道、銀天街とも、平日の昼間だというのに結構な賑わい。
三宮のセンター街や元町商店街より人出は多いのではないかと感じられた。

松山市は、合併もあって人工が51万人。人が人らしく暮らすには、これくらいの規模がちょうどいい。「いい街だな」と感じるのは、だいたい人口40万〜50万人規模だ。金沢も46万人ほど。気持ちがいい街だ。

これくらいの街だと、ほとんどの公共施設や商店が自転車で行ける範囲にある。地元の名店と全国チェーンがうまく共生している印象を受ける。便利な街なのだ。

人口が2、30万人だと少々不便さを感じる。実際はそんなことはなくても、「都会にあるのにここにはないものがたくさんある」と思いこんでしまう。こんな田舎にいてはいけない、と感じてしまうのだ。

100万人を超えるとやはり大都会。ごみごみ感があるし、疎外感を感じる人も多いだろう。

50万都市で、生き甲斐のある仕事をみつけ、人間らしく暮らすのが一番幸せなのではないか、と思った次第です。
Profile
湯浅伸一
10年ほど地方紙で記者をしていました。
その後創業に参画し、現在は、関西で中小企業診断士をしています。
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