メディアをよむ

日々メディアから流れるニュース、情報について思うところを記します。

2005年06月

遠井吾郎さんに合掌

元阪神タイガースの遠井吾郎さんが亡くなられた。
 
私はタイガースファンだが、タイガースを応援するようになったのは1970年代半ばから。ちょうど遠井選手の晩年の頃である。
 
そのころの遠井選手は、ファーストか代打の切り札的な役割だったと思う。シャープなバッティングはさておき、子供心に印象的だったのが、その体型であった。
 
当時のタイガースは「阪神部屋」と揶揄されるほど、太った選手が多かった。遠井選手を始め、田淵、江夏と皆腹が出ていた。スマートなジャイアンツと対照的であった。「タイガースは練習を余りしないから選手が太る」とされていた。
 
しかし、圧倒的にジャイアンツが強かった時代ではあるが、タイガースも「万年二位」と言われるほど強かった。ひねくれ者の私など、「ジャイアンツのように練習して強いのは当たり前。タイガースのように何もしなくて強いのが本当のプロ」と自分を納得させて、ますます応援にのめり込んだものだ。
 
翻って今のタイガース。選手は皆スマートで、格好いい。でも私の応援熱は下がりっぱなしである。私自身が歳をとり、選手が皆歳下になったこともあろう。しかし、あの頃の選手個々の強烈な個性。「勝つ」ためだけに闘うジャイアンツに対してどこまで本気かわからない、それでいてプロらしいプレイを楽しませてくれたタイガースの魅力が、あまり感じられなくなってしまたのも原因であろう。
 
遠井さんに合掌。

戦略なき外交

日本が目指す国連常任理事国入りの雲行きが怪しい。
日本、ドイツ、ブラジル、インドの4カ国が手を携えて、常任理事国入りを狙っている。しかし、他国はそれぞれの思惑からすんなりと「4カ国まとめて」とはいかないようだ。中国や韓国が日本のそれを許そうとはしない、イタリアも反対である。
 
国連常任理事国に限らず、選挙、立候補といったものには、まず、味方、応援団が必要だ。
ところが日本にはこれがいない。
何よりアジアで日本の応援団が少ないことが大きな問題だ。生徒会長に立候補するなら、まずクラスの仲間に応援してもらおうと考えるのが普通。
かといって頼みの米国は、日本を支持はしているが、4カ国は多すぎるとの立場。「米国追随ではない独自外交」などと、小泉さんはかえって胸を張っているが、他の3カ国との調整をどうするか、戦略はなさそうだ。
 
日本に関して言えば、そもそも、常任理事国に入るということが、長期的な国家戦略として計画的に進められてきたのかどうか、甚だ疑問である。
私の知らないところで着々と準備を重ねてきたのかもしれない。
外務官僚はそうなのかもしれないが、小泉さんに限っては、単なる思いつき、人気取りの一つに過ぎないだろう。少なくとも自民党総裁選に立候補した5年前は頭の片隅にもなかっただろう。なぜなら、常任理事国入りを考えていたのなら「靖国神社参拝」を公約にあげるはずがないからだ。人並みの想像力があれば、この公約の実現は中韓を始めとしたアジア各国の反発を招くことは容易に想像が付く。常任理事国入りとは相容れない公約であるからだ。
 
常任理事国入りと靖国参拝は、両立しない。
どちらを小泉さんは優先させるのか。
感情ではなく、国家としての冷静な戦略を立てる必要がある。
 

もっと希少価値のある交流戦に

プロ野球のセパ交流戦も終わり、きょうから本来のレギュラーシーズンが再開する。交流戦については、既に様々なメディアで分析されている。当初予想されていたとおり、おおむねセからパへ観客や売上が移転したものとなったようだ。
 
それにしても「長かった」というのが正直な気持ちだ。通常対戦しないチームが闘う、魅力ある試合ではあったが、それも数少ないからこそ輝く。ホームアンドアウェイで各3試合、1チームにつき合計36試合である。「これでは1リーグと変わらない」という声が一部であったが、うなずける。
 
試合時期は、まだペナントレースの行方が混沌としているこの時期がベストであろう。ただし、試合数について検討の余地はある。
 
メジャーリーグのように、興業、話題性を優先して全チームとあたらないのは、日本のように球団数が少なければ不公平感だけ残るので無理であろう。やはり相手リーグの全チームと対戦する方が、日本には合っている。
 
そこで、考えられるのは、現在のホームアンドアウェイをやめて、1チームあたり3試合、合計18試合に半減させたらどうかということだ。あるチームについては、今シーズンは主催試合(ホーム)3試合、来シーズンに相手方主催(アウェイ)3試合というように2シーズンを1単位とするのだ。
あるいは、今シーズンは「セ・リーグ・イヤー」として全交流戦をセ・チームの主催試合とし、来シーズンは「パ・リーグ・イヤー」とするのだ。
 
どんな魅力的な商品、ソフトでも、必ず「飽き」は来る。
プロ野球にとって、「交流戦」以上に魅力的な新商品はそう簡単に開発できない。となれば、「交流戦」という商品のライフサイクルをいかに延ばすか、どのように新しい魅力を付加していくかが、マーケティング戦略として必要になってくる。
 
いずれにしろ、改革の第一歩は大成功である。くれぐれも「もうやめた」とならないようお願いします。
 
 
 
 

ナベツネ復権とは…

交流戦で盛り上がるプロ野球界から、信じがたいニュースが飛び込んできた。ジャイアンツのナベツネが球団経営に復帰するという。「球団会長」だとか。あきれかえって開いた口がふさがらない。

明大の一場靖弘投手(現ゴールデンイーグルス)をめぐるスカウト活動の不正で、道義的責任を取り「オーナー」(親会社のサラリーマン社長や会長をオーナーと呼ぶのはどう考えてもおかしいのでカギ括弧つきにします)を辞任してから10ヶ月。復帰の理由は「巨人が歴史的な危機」だから。そして「旧知の球団首脳の方々とも球界改革について話し合いたい」とか。

おかしな点は2つ。

まず第1点は、責任の不明確さである。「道義的責任」とは、対外的に「我が社は悪いことをしました。辞めて責任をとるので許してください」ということだと思う。辞めて責任がとれるかどうかは別問題として、一応辞めることによって責任をとったことになる。

これが復帰できるとはどういう理屈になるのだろう。少なくとも社外(いわゆる「世間」「世論」ということになるか?)が「もう十分責任をとった。過去のことは不問にする」とならなければ復帰などできるわけがない。

ところが復帰の理由が「巨人の危機」。対外的な責任をとって辞めたのに、全く身内の論理で復帰するというのだ。こんな筋の通らない話はない。

第2点は、球界改革について。交流戦は始まったものの、ドラフトの完全ウェーバ制、FA資格の短縮、サラリーキャップ、テレビ放映権等々確かに球界改革は遅々として進まない。 満を持したナベツネ登場で、昨年からの流れに再び勢いがつき、改革が一気に進むのか?残念ながらそんな可能性は低い。ナベツネがこれらの改革に、他球団への脅しを使って抵抗してきたのは旧知の事実。「現在ドラフト改革に抵抗しているのはソフトバンクで、読売は選手会寄り」といった話も聞くが、ナベツネ復帰でどうなることやら。

彼は「球界改革が悪い方に進んでいるのでセ各球団やソフトバンクと話し合ってストップをかける」。「球界改革について話し合いたい」とは、翻訳すればこういうことになるではないか。

 この心配が杞憂に終わることを願っている。

ポロシャツを正装に

毎年、6月がくるとお役所を中心に、ノー上着、ノーネクタイを勧める運動が展開される。これまでの「エコスタイル」という呼び名に加えて、ことしは「クールビズ」とも言うとか。これによってエアコンの冷房温度を28度にして、省エネに貢献しようとのこと。先日の新聞には、小池百合子環境大臣が「冷房の温度を上げれば女性の膝掛けが不要になる」といった旨の全面広告が掲載されていた。

こうした運動は大いに盛り上がってほしい。とにかく日本の夏は暑すぎる。中でも都市部の暑さは異常である。このなかでスーツにネクタイで仕事をしろ、というのはあまりにも酷である。そもそも日本よりずっと高緯度にある欧米諸国のスーツをアジアで着ることに無理があるのだ。かといってオフィスの冷房を効かせすぎるのは、女性でなくとも体に悪い。

しかし、ここで気になるのは、ノーネクタイ姿のファッションセンスである。小泉首相をはじめ閣僚もネクタイを外していたがなんともしまらない。役所や民間企業でも一緒。ネクタイをすることを前提にしたカッターシャツは、ネクタイを外すと余りにもだらしない。許せるのは襟の立つボタンダウンシャツぐらいだろう。

かといってゴルフウェアやTシャツに走ってしまっては行き過ぎである。そこでポロシャツを夏の間だけ正装と認めてはいかがだろうか。ハワイではアロハが正装であるように、蒸し暑い日本でもスーツにネクタイが正装である必要はない。襟の付いたシックな色のポロシャツなら上品であるし、相手に不快感も与えまい。

小池さん、広告第2弾はこの線でよろしく。
Profile
湯浅伸一
10年ほど地方紙で記者をしていました。
その後創業に参画し、現在は、関西で中小企業診断士をしています。
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