メディアをよむ

日々メディアから流れるニュース、情報について思うところを記します。

解散総選挙ってか?

郵政民営化法案が参院で否決された。これで衆議院の解散・総選挙となるらしい。
 
衆議院で嫌々、あるいは泣く泣く賛成に回ったセンセイ方、とんだとばっちりでご苦労さん。選挙ではなんと訴えるのか。郵政民営化の必要性か、それとも「あれは本意ではなかった、本当は反対です。郵便局の皆さん、またよろしく」となるのか。
 
有権者である我々はどうしたらいいのかな。
 
賛成派の自民党候補者…本心がよくわからない。本当に民営化の意義を理解しているのか。
 
反対派の(自民党?)候補者…小泉さんを総裁にしておきながら、何を今更文句を言ってるの。どうも昔ながらの自民党政治家、腹黒そうなのが多いな。
 
民主党…漁夫の利で浮かれているこんな政党に政権を任せていいものやら。
 
共産党…少数の悲哀をにじませながらも頑張っている。でもほとんど死に票になりそう。
 
社民党…存在異議がよくわからん。私の近所のかつての候補者事務所には「国会を八百屋の軒先に」との文句が。国会と八百屋を一緒にする神経についていけない。主婦感覚も大切でしょうが…。
 
というわけで投票する政党がない。困った!
 
 

高校生の野球留学

今朝、新聞を読みながら何気なくテレビをつけたら、夏の高校野球の開会式をやっていた。そこで耳に入ってきたのが、中山成彬文部科学大臣のあいさつである。
 
この大臣は、野球留学について触れ、「やはり地元の高校生を地元の人は応援する」といった旨のことをしゃべっていた。つまり「野球留学はよくない!」と言い切ったのである。それも当の高校球児を前にして、である。そんなこと言うてええの?
 
これまで開会式を熱心に聞いたことがなかったので、こうしたあいさつがこれまでもあったのかどうか知らない。しかし、これは高校野球のタブーに触れたことにならないのだろうか。
 
地方の私立高校野球部は、都市部からの留学生で成り立っていることは誰もが知っていること。しかし、主催者である朝日新聞(春の毎日新聞も)、中継するNHKもほとんどこの事実に触れない。「おらがふるさとの代表」というノスタルジーをかき立て、補欠で頑張る3年生、公立進学校の快挙といった「感動青春物語」を盛り上げることを優先させている。
 
何でも高野連は、今年から野球留学の実態を調べ始めたという。調べた結果どうするのか、ここが最大の課題である。私立高校が生徒をどこから集めようが文句は言えまい。「出来るだけ地元から採りなさい」といったお達しを出して終わるのか、ベンチ入り選手の地元中学出身率は○%という基準を作るのか、注目である。
 
しかし、炎天下のトーナメントという、スポーツとしてはあまりに過酷いや非常識なこの大会のあり方そのものを考え直す必要はあろう。

天満天神繁盛亭の成功を

久しく落語の定席のなかった上方落語界だが、来年大阪天満宮に隣接して「天満天神繁盛亭」という寄席がオープンするという。東京なら新宿末広亭、上野鈴本演芸場といったものだ。上方落語協会と天神橋筋商店街が中心になって計画を進め、建設資金を市民の寄付で集めている。何とか資金的な目処は立ったようだ。落語ファンとして大いに楽しみである。 http://tenjin123.com/

しかし、最大の懸念は継続した集客、つまり落語中心の寄席がどこまでお客さまに受け入れられるかという点だ。

オープン当初は、協会も力を入れてマスコミの売れっ子を出演させるだろうから、集客に不安はないであろう。問題は、ご祝儀相場が終わった後の経営だ。天神橋筋商店街は日本一の商店街だが、難波や梅田のように広域商圏を持ってはいない。地元の人以外は、「買い物のついでにちょっと寄ってみる」という場所ではない。東京では、九代目正蔵襲名披露やテレビドラマ「タイガー&ドラゴン」のヒットでちょっとした落語ブームだと聞くが、関西ではブームというほどのものは感じられないのが実情。

そこで必要となるのが、マーケティングの視点である。寄席をエンターテインメントととらえれば、スポーツや音楽、演劇と同じようなマーケティング手法の導入が効果的ではないだろうか。この方面では、一部を除いて日本は進んでいるとは言い難い。欧米の手法を取り入れてみるのも一考。私もコンサルタントの端くれである。書いているうちにアイデアや手法が次々と沸いてきた。

うーん、寄席の経営に参加してみたいなあ。

郵便事業って要るの?

先日民主党の郵政民営化法案に対するスタンスがわからないと書いたけれど、よくよく考えてみれば郵便事業自体が必要不可欠なものかどうか、よくわからなくなってきた。

およそ30兆円の財政投融資(この大金が国会=国民の審議なしに野放図に使われている!)、いわゆる「出口」の改革は不可欠である。しかし、「入口」そのものを無くしてしまえば(民営化ではない)一挙に解決といかないのだろうか。

私が郵便を使うのは年賀状と仕事上必要な文書類を誰かに送るときだけ。貯金はしていないので、郵便局へは時々振り込みのため出向くぐらい。このなかで国がやらなければ困ることがどれだけあるのか。ゼロである。宅配会社と民間金融機関ですべてまかなえるし、事実我が家で受け取る「郵便物」はほとんどメール便である。

それは都市部に住んでいるの人間の理屈で、山間僻地はたちまち困る、というのが郵政民営化反対派の論拠である。でも、本当に困るのは年金を郵便局窓口で受け取っている高齢者ぐらいではないのか。このサービスは役場でも十分対応可能だろう。郵便物なら宅配会社はどこでも行ってくれる。

そもそも利益を出す使命のある「民営化」と、ユニバーサルサービスを両立させることに無理がある。いっそ無くしてしまえ。そして本当に困る人たちが出てくれば、行政の責任で何らかの対応を考えたらいいのだ。

暴論ですか?

民主党はよくわからない

郵政民営化の参議院での採決が今週中にもあるらしい。否決されれば衆議院の解散・総選挙もあるという。

自民党内の争いばかりクローズアップされ、最大野党の民主党の影の薄いこと、薄いこと…。郵政民営化法案には一応反対しているが、自民党内の反対派とどう違うのかよくわからない。そこで私は、生真面目にも同党のHPにある「郵政改革に関する考え方」なる文書をプリントアウトして読んでみた。感想を一言で言えば「真面目な党だなあ、しかし何を言いたいのかさっぱりわからないなあ」ということだ。
http://www.dpj.or.jp/seisaku/kan0312/soumu/BOX_SOM0020.html

 

郵政改革を「入口」と「出口」に分けて考えている。これはこれで結構だ。私の理解したところによれば、「出口」については財政投融資や特殊法人の改革を進める、ということだ。もっともな考えである。

 

わからないのが「入口」である。結論は、現在の公社の成果を見極める、とのことである。何がわからないかといえば、民営化そのものに反対しているのか、民営化そのものに賛成しているが法案の中身に問題はあるのかがまったくわからないという点である。仮に前者であるなら自民党内反対派と組んで小泉政権を倒すべきであるし、後者ならもっと根本的な哲学のある民営化法案を出すべきであろう。

 

週刊誌等は、自民党大敗、民主党政権誕生と書き立てているが、果たしてそうだろうか。たとえそれが中途半端であったり見せかけであったとしても、小泉さんに「民に出来ることは民に」「邪魔をしているのが民主党」と単純に訴えられたら、民主党はどう受けて立つのだろうか。「ワンフレーズポリティクス」はやりすぎだが、普通の有権者にもわかる言葉(多少の下品さも必要でしょう。この辺は亀井静香など自民党の古株は大変うまい)にブレイクダウンした政策を聞きたい。
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